映画好きにはたまらない - Be Kind Rewind

僕らのミライへ逆回転(原題:Be Kind Rewind)を観ました。
DVD全盛の現在にVHSのレンタルビデオ店BeKindRewind*1の店番を任されたマイクに友人のジェリーは「おれたちを洗脳している発電所を襲撃しようぜ」と持ちかけるが、直前で断られ単身発電所に乗り込むが、感電し体に磁気を帯びてしまう。そんなジェリーが店にやってきてしまい、ビデオが全て消えてしまい・・・。そんな中、ある客が「ゴーストバスターズ」を借りたいと言い出し、貸せないなら店長に電話する、と言われマイクは店のために映画を撮ることを決意して・・・


というようなあらすじです。作中でも後半に著作権に関して裁判所が訪ねてきますが、リアルでも大丈夫なのか、ってぐらいいろんな映画をパロってます。私の知ってるものだけでも

などなど、パロディシーンを挙げていくとキリがないくらいです。知らないものもちょっとあったので、観てみようかな、と思いました。

この映画を観ようと思った一番の要因はジャック・ブラックが出てるから、です。JB大好きなんです。スクールオブロックでハマり、ナチョ・リブレも最高で、この映画もJB見たさに観てしまったんです。ジェリーは完全にハマり役で最高でした。JB以外にこの役をこなせる人はいないと思うくらい。

でも、途中から、これって昨今のハリウッドの風刺なんじゃないか?って思わせるような作品だな、と気付いた。金掛けなくたって面白い作品はいくらでも作れるんだぜ、って。それから、ストーリーの持って行き方もすごく上手い。自分たちの作った映画が、町の人を巻き込んでいって町の人も出演する。あぁ、映画ってこういうものなんだよな、って伝わってくる。みんなで作って、みんなで観て、みんなで想いを共有する。映画ってそういうものなんだよな、って改めて気づかされる。そんなの、ネットの動画共有サイトでも出来る、って言う人もいるかもしれない。だけど、ネットは自分は出演出来ない。声や映像を伝えることは出来ても、体温を伝えることは出来ない。他の出演者の体温を感じることは出来ない。でも、町ってのは、ひとつの映画スタジオとしてはすごく優れてるよね。なんでも揃えられるし、ロケもいくらでも出来る。そういった要素を全て含ませて、エンディングで爆発させる。最後は思わず泣いてしまった。普段映画ではあまり泣かないけど、ついグッときてしまった。

ジャック・ブラックファンとしても、一映画ファンとしてもこの映画は素晴らしい、の一言に尽きる。

さて、ぼくも映画を撮ろう。


公式でも、影響を受けたリメイク作品が公開されています。
http://www.gyakukaiten.jp/

YouTubeでも、Sweded版としていくつか公開されています。

*1:巻き戻して返却ください、の意。